2004年08月30日

ピーターパン(DVD)

ピーターパンといえば、空が飛べて、妖精が友達で、海賊にも負けず、
そして永遠に少年というスーパーヒーローというイメージが私にはありましたが、
今回の映画ではちょっと彼の描かれかたが違う。
大人にならないというより、大人になれない取り残された存在として登場。
子供であるが故に思いやりを知らないピーター、でも自分は
愛されたいため隠れ家には子分を、さらにウエンディをママとして
迎え入れます。

映画の中盤で妖精の森でピーターとウエンディがダンスをするシーンがあり、
それを見たフックは「奴はウエンディを見つけた・・・」とつぶやく。
この時点でピーターにとってのウエンディはママから愛すべき、守るべき
存在そして大人への橋渡しをする存在へと変化しています。
ネバーランドでやりたい放題のフックはピーターの子供故の粗暴な面の象徴であり、
ピーターがウエンディを選び大人へと成長してしまえばフックは存在出来なくなる。
その後、お話はウエンディの誘拐、フックとピーターの決闘と続きます。

結局フックも、もう一人のピーターでありネバーランドを構成する全てが、
ピーターが大人になるのを止めているといった感じ。
このフック役の役者が二役でウエンディのパパもやってます。
ネバーランドのカッコイイ悪役フックと現実世界のサエないパパを
二役でやっているのもちょっと洒落た感じで意味深です。

DVDには特典で別エンディングが入っていますが、大人にはそっちの
エンディングの方がグッとくるかもしれません。
(CG処理前の映像なのでちょっと笑っちゃいますが・・・)

★★★
posted by ももすけ at 17:46 | Comment(0) | TrackBack(1) | DVD感想
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Tracked: 2004-08-30 20:42
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